薬局長挨拶

前橋市薬剤師会会営薬局は、前橋地域の医薬分業の推進と質の向上を目的として平成5年に設置され、以来会員薬局との協働の下、地域において薬物療法を必要とされる患者様に対して、医薬品の安定供給と適正な薬学的管理の実践に努めてまいりました。
現在では、県内外の医療機関の院外処方せんに応需するために、約2100品目の医薬品を備蓄しております。

平成26年には、前橋地域の薬局との共同利用が可能な無菌調剤室を群馬県の支援を受けて整備しましたので、在宅医療における輸液調整などの高度な調剤への対応も可能となりました。

また、将来の薬剤師育成への貢献のため、中学生職場体験学習や、医療事務実習、薬学部学生の早期体験実習や薬局実務実習なども積極的に受け入れております。

これからも、会営薬局が積み重ねてきた信頼と実績を大切にし、地域包括ケアシステムの一端を担うかかりつけ薬局として、医療・介護・福祉の多職種の方々との連携を図りながら、地域の皆様の健康増進と療養環境の向上に努めてまいりますので、引き続き皆様のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

前橋市薬剤師会会営薬局
薬局長 齋藤 哲也


薬学生受け入れ

大学薬学部の薬剤師養成過程が4年制から6年制に変更になり、長期実務実習が義務付けられました。
これは5年次に調剤薬局および病院薬剤部で、それぞれ11週間ずつ実地に学ぶものです。

調剤薬局における実習では、地域における患者さんの健康を守るかかりつけ薬局としての薬剤師の役割を学びます。
院外処方箋に基づいた一連の保険調剤業務のほか、健康に関する患者さんからの相談を受け、一般薬などについてアドバイスするセルフメディケーションに関与する薬剤師の仕事についても学びます。
さらには、地域における在宅医療、学校の衛生管理や保健教育を行う学校薬剤師、災害時における薬剤師の役割などについても学びます。

この長期実務実習は、平成22年4月より始まりましたが、当会営薬局でも当初より薬学生実習受入施設として、毎回1~2名の実習生を受け入れています。
実務実習指導の資格を持った3名の薬剤師を中心に、スタッフ全員が一丸となって実習生の指導に当たっています。

そのため当薬局では、実習生が薬剤師の指導・監督のもと業務の一部を行っています。
実習生は薬剤師免許は持っていませんが、各大学で充分に事前教育を受け、実務実習に出るために必須の薬学共用試験も通ってきています。

将来の薬剤師を育てるため、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
ご意見等がございましたら遠慮なくスタッフまでお申し出ください。